日時:平成23年6月21日、12:40〜15:10
 場所:独立行政法人 国立女性教育会館
 事例報告者:代表:紀平容子(NPO法人 高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会)
         理事長:瀬尾規子(NPO法人 協働プランニングNIMS)
 アドバイザー:特別研究員 日置真世(社団法人 北海道総合研究調査会)
 参加者:地域で男女共同参画を推進する団体等のリーダー33名
 1.本研修での目的
地域で男女共同参画を実現するために、持続可能な組織のあり方や、第3次男女共同参画基本計画を実現するための施策・事業のあり方を学ぶ。また、女性関連施設管理職、地方公共団体職員及び女性団体リーダーとしてのエンパワーメントと連携・協働関係の構築を支援することを目的とする。
 2.本研修の特徴
  • 男女共同参画の視点を持ち、実態把握・課題分析を行い、実践に結びつける。
  • 男女共同参画の中核となり人材のリーダーとの関係力・連携力の向上を図る。
  • 実践事例を重視し、課題解決に繋げる。
  • 研修の成果を地域に持ち帰って実践し、振り返り、さらなる事業や活動へ生かす。
  •  3.研修の報告
    最初にヌエック職員の石崎さんから開会の挨拶があり、アドバイザーの日置さんが進行役となって研修が進められた。
     (1)グループワーク
    5〜6名の7つのグループに分かれ、事例報告者もグループに加わり、10分程度グループ内で自己紹介を行い、それぞれの団体の問題や課題を出し合った。机の上に広げた一枚の模造紙を使って、アドバイザーの質問に対する答えをそれぞれ書き込み、お互いの情報を共有した。私は、東京都文京区男女平等センター、滋賀県NWECの会、ちくしのフォーラムの方と一緒にワークをした。
    事例報告のあと、ふたたびグループワークに入り、活動の問題点について話し合い、解決方法を議論した。問題点(講座の集客、行政の男女共同参画担当の男性職員の意識、よい講師を見つける等)最後に、研修で学んだことを一人ひとりが短くまとめて発表し、終了した。


    <コメント例>
  • 課題がなければ「私」なし
  • ゴミ出しで地域がつながる
  • 自分も楽しいと感じられる活動をする
  • 場づくり・人づくりは心のオアシス
  • 心に響く小さなことから始めよう
  • 魔法の言葉「ありがとう・うれしいわ・助かるわ」
  • 下げよう団体のカベ
  • ちょっとした立ち話を「見える化」する
  • 人を動かすのも金を集めるのも「しかけ」次第

  • (左の写真)アドバイザー日置さん(中央)、       ワークショップの様子(右の写真)
     (2)事例報告
    1)NPO法人 高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会について
     歳をとっても住み慣れたまちで安心して暮らし続けるために、人のつながりをつくることを目的として活動している。1998年4月に「チャンプルーの会」結成。2000年4月にNPO法人格取得。商店街の中の3店舗を拠点に、安心・安全で、栄養バランスのよい食事ができる「レストランサラ」、一人一人に合ったケアと家庭的な雰囲気の「デイサービスサラ」、子育てを応援する「ひろばサラ」を運営している。
    地域で「私」のことを知ってくれている人が1人でもいれば少し安心、気にかけてくれる人がいればもっと嬉しい。子どもからお年寄りまでが混ざり合い(チャンプルー)、つながりが生まれるしかけが“3つのサラ”。運営は会員やボランティアのみんなが担い、経費は年会費や寄付、レストラン・デイサービス・ひろばの収益をあてている。年間活動費は3500万円。
    2)NPO法人協働プランニングNIMSについて
    • NPO法人のプロフィール紹介(設立の経緯、会員)
    • ミッション
      私たちは、各種講座への参加や自主的に研鑚を重ねて培った知識を生かし、講演会や講座の自主企画・実施事業、講師派遣事業、講演会等の企画・運営支援事業、キャリアカウンセリング事業、国内外研修視察企画事業などを行うことで、男女共同参画社会づくりの実現に向けて、地域社会に寄与したいと考えている。
    • 協働について
      徳島県が策定した「徳島県社会貢献活動の促進に関する施策の基本方針」では、「協働とは、地域における課題解決のために、県民、社会貢献活動団体、事業者、市町村、県などの地域社会の構成員が、その課題に応じ、対等の立場で、互いの違いを認め、補完しあいながら、協力、連携していくこと。」と定義づけられている。
    主体 行動原理 行動特性 サービスの受益範囲
    NPO法人 社会的使命(共感) 自発性、多様性 部分的(個別・多様)
    行 政 公平、平等 均一性、画一性 全体的(画一、平均)
    • 人材育成
      NPOの自主企画講座や国内外研修(日本女性会議など)に参加することによって、研鑽を積み、エンパワーメントする。
    • 資金(年間予算 150万円)
      会費、寄付金、県補助金、講師料、フリーマーケット、NPO法人のその他の事業(歴史探訪の旅や健康の旅など)により得た収益を活動費に充てる。
     4.その他
    21日午前に開催された、講演と自己評価システム評価報告に参加した。

    講演 組織の基盤強化〜成果を見せるマネジメントとは〜
    講師 田中弥生さん(ドラッガーと師弟関係、日本NPO学会副会長)
    内容 日本のNPOの現状と課題(行政とNPO像のねじれ現象、構造化する下請け化問題、原点に戻り非営利組織のあり方を再考する必要がある)
    ドラッガーの非営利組織論(市民社会はすべてのものの前提である。経済発展の前提である。世界中に市民社会を確立することが国全体の目標となったとき、初めて民主主義国家は、真の平和を実現することが可能になる。)
    非営利組織の2つの役割(「人間変革機関」、「市民性創造」)
    自己評価手法(キーワード:使命、顧客、価値、成果)
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