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徳島県で初めての「男女共同参画」に関するNPO法人「協働プランニングNIMS」の発足おめでとうございます。本日の講演会で何をお話しようかと思いましたが、これまで他の講演等でお話したことのないことをお話したいと思います。
私には、3つの顔があります。それは、(1)同志社女子大学の教授としての「研究者・教育者」の顔(2)テレビを見たり、料理をしたりする「生活者」の顔(3)非政府組織「NGOのメンバー」としての顔です。他にも、「徳島県男女共同参画会議会長」のようなGO(政府組織)の顔もありますが、今日は、(3)のNGOのメンバーとしての顔について主にお話したいと思います。
私のライフワークと言ってもよいテーマは「人といかにしてうまく折り合って行くか」ということです。このテーマは、様々な活動をして行くうえでいつも根底にあります。
NGOやNPOとして活動するときにとても重要なことは、「実践者」であるということを意識して活動することです。行政の皆さんは、様々なテーマについて自分が行動をおこしたいと思っても、制度の壁や組織の中での立場があり、実践できないことが多いものです。しかし、NGOやNPOであれば、組織や制度の壁を超えて行動をおこすことが可能です。このように「実践」をして行くことができるのが、NGOやNPOの良さであり、ここに、NGOやNPOの存在意義があるのです。
また、NGOやNPOの積極的な働きかけで法案や制度を変えることができます。何らかの働きかけをすることが大切です。ただ、その働きかけをするときには、感情的にならず、大人として冷静に意見を述べることが重要です。相手の意見に耳を傾け、理解し、その上で事柄の本質を考え、自分の伝えたい内容はきちんと伝えるという態度が重要になってきます。
これまで、様々なNGOのメンバーとして活動してきました。1993年、「NGO女性と健康ネットワーク」立ち上げに参加。1994年、「人口と環境に関する賢人会議の傍聴」。「カイロ人口開発会議」に参加。1996年、徳島県議会が「夫婦別姓を認める民法の一部改正に慎重を期することを求める意見書」を内閣総理大臣に提出したことについて、徳島県民として別の意見を述べようと、「選択的夫婦別姓制度の導入に賛成する徳島県民の会」立ち上げ、要望書や公開討論会を開くなど積極的に活動。1996年、国会で『優生保護法』改正案浮上、中絶関連項目を削除する動きがあり、急遽、「女性と健康ネットワーク」として、要望書点検、署名集め等の活動。
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1996年、鳴門教育大学でセクハラ問題の存在を知り、調査委員会設置を要望する学内的活動。1997年、「キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク」立ち上げに参加し、四国ブロック連絡・相談等の担当。現在もセクハラに関するアドボカシ―活動をしている。その他、徳島県で「男女共同参画推進条例」作成のおり、県に対して「条例に『あらゆる暴力に対応する条例であること』が欠落していることに関する要望を提出。「女性の暴力根絶ネット」に参加等々。
これらのNGOの活動を通して得たことは、NGOは民意を集約して行政や政治をも動かす力を持ちえるということです。ここでは、「民意を集約する」という点が特に大切です。NGOやNPO等のグループで活動するときには、決してひとりよがりにならないこと。たとえ自分自身が自信を持って提案した内容であっても、必ず会員の意見に十分に耳を傾けること。様々な意見が出されたときには、必ず折り合う点を見つけること。しかし、どうしてもひとつの意見にまとまらないときは、二つ或いは三つの意見を併記するということも選択肢の一つです。グループの中の誰かが強権を発動して意見をまとめると早く話しが進むかもしれませんが、これでは民意の集約にはなりません。NGOやNPOとして活動する意味がないわけです。
また、NGOやNPOのグループの中で会員に意見を聞く際、いくらファックスを送っても、メールを送ってもすぐに返事をくれる人と、何日待っても返事をくれない人がいます。すぐに返事をくれないと、イライラしてその人に対して腹立たしい気持ちになりますが、決して腹を立てないこと。非常に忙しかったり、何らかの事情で返事が書けない理由があるはずです。何日かして再度連絡をとってみるのも良いと思いますが、ここで大事なことは、すぐに返事をくれる人とそうでない人を決して区別しない、ということです。
NGO或いはNPOを成功させるためには、そのグループの中で、それぞれお互いの立場や気持ちを十分に尊重しながら切磋琢磨することが重要です。そして意見が対立したときには、必ず妥協点を見つけ、決して決裂しないこと。このような気持ちを持ち続け、実践していくことによって、そのNGO或いはNPOが社会から認められ、確実に成長していくことと信じています。 |
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